
「約束します」と言った。そのとき、何が起きたのか――Meaning Auditから発話行為論を訪ねる
「約束します」は、約束について説明しているわけではない。言った瞬間に、約束が生まれている。言葉は情報を伝えるだけなのか。シリーズ「意味の地図をつくる」第5回は、Austin に始まる発話行為論を訪ねる。

「約束します」は、約束について説明しているわけではない。言った瞬間に、約束が生まれている。言葉は情報を伝えるだけなのか。シリーズ「意味の地図をつくる」第5回は、Austin に始まる発話行為論を訪ねる。

「もう遅いですよ」と言われて、「帰ってください」とは言われていないのに、そろそろ帰った方がいいと受け取る。言われたこと以上の意味は、どうやって生まれるのか。シリーズ「意味の地図をつくる」第4回は Grice と含意を訪ねる。

同じ「もう遅いですよ」でも、来客と締切と夜更かしでは伝わる意味が違う。文そのものの意味と、文脈の中で伝わる意味は、どこで分かれるのか。調べてみると、その境界自体に議論があった。シリーズ「意味の地図をつくる」第3回は意味論と語用論を訪ねる。

意味の監査を考えていたら、周りに学問があった。認識論、語用論、解釈学、記号論、Knowledge Graph。シリーズ「意味の地図をつくる」の入口として、これから訪ねる十九の領域を一覧する探索地図。

「週20時間必要」と「2人必要」は同じ種類の意味ではない。報告資料に意味の監査を試したら、条件と提案の間に余計な矢印が入っていた。意味が混じると異論の場所が分からなくなり、議論は止まる。